2022年7月19日火曜日

校長室便り「ともに」第6号 1学期終業式

 1学期の終業式はリモートで行いました。リモートではありましたが,子供たちの態度に4月からの成長を感じる終業式となりました。各学級で背すじをぴんと伸ばして真剣に話を聞く姿。 「1学期を振り返って」を発表した2年生と4年生代表児童。また,式の前の朝一番,明るく挨拶しながら校門を通っていく子供たち。見ていて嬉しくなりました。

 この1学期は,子供たちに大きな事故やけがもなく,日常の学習活動,そして運動会や校外学習,たてわり活動等も,感染症対策を講じながら実施することができました。子供たちにとっても充実した日々だったと思います。これも保護者の皆様,地域の方々の御理解・御協力のおかげと感謝いたしております。

 本日通信票を配布しました。通信票は本年度一部を改訂しましたので,ご覧になる際,先日のお便り「令和4年度通信票についてR4.7.1」をもう一度お読みください(HPにもあります)。また,お子さんの具体的な学びの姿につきましては明日21日より実施する個人面談でもお伝えしますので,1学期にがんばったことや楽しかったこと,成長したことを確認し合ってみてください。そして,ぜひ「やる気の種」を育ててください。

利府小学校伝統のたてわり活動も,新1年生を迎え,みんなで工夫して楽しく活動できました。


56年生がきれいにしてくれたおかげで,プールの学習も予定どおりにできました。


 7月7日をはさんでの七夕の期間に,本校3年生となかよし学級の子供たちが書いた短冊が,利府町役場玄関の七夕飾りを彩りました。「漢字がもっと書けるようになりますように」「ケーキ屋さんになれますように」という子供らしい夢が多く結ばれる中に,「はやくコロナがなくなりますように」という短冊がいくつもあるのです。コロナが落ち着き,子供たちに「普通の日常」が戻ることを心から願うとともに,このような状況の中がんばっている子供たちの学ぶ姿を,ともに認め,ともに寄り添っていきたいと思うのです。

 

 今日の終業式では,子供たちにこんな話をしました。

先日,学校においでになった地域の方から,こんな嬉しいお話がありました。「利府小学校の子供たちの挨拶がとてもよくなっていますね。明るい挨拶に,元気をもらっています。」

素晴らしいですね。挨拶はみんなの心を明るくします。みんなを幸せにしてくれます。挨拶をがんばっている人がたくさんいて,幸せな気持ちになっている人がいっぱいいることは,とても素敵なことですね。今日はその中から「挨拶名人」を紹介します。3年生のKさんです。Kさんはいつも,明るく,止まって,顔を見て挨拶ができている「挨拶名人」です。みんなで拍手をしましょう。他にもたくさんすばらしい挨拶ができる人がいますね。これからもがんばっていきましょう。

さて,入学式と始業式に,「命と心を大切にする子供になってほしい,そして心をつなぎ,命を輝き合わせよう」と話しました。さあ,思い出してみましょう。5月の運動会。一人一人のがんばりが星のように輝き合い,その光が一つになって大きな輝きになりましたね。感動の運動会でした。みんなは新しい利府小学校の歴史をつくりました。

その他にも輝くがんばりがいっぱいありましたね。毎日の学習をがんばった人。挨拶をがんばった人。靴をきれいに揃えている人。外で元気に遊んだ人。時間を守って生活できた人。掃除や係の仕事をがんばった人。草花の水やりをがんばった人。1年生のお世話をかんばった人や友達に優しくした人。正しいルールを守ってタブレットの勉強をがんばった人。日々の生活の中で,心を通わせ輝き合う姿がいっぱい見られましたね。また,コロナウイルスの病気にならないように必要な時にマスクを着けること,手洗いをしっかりやることもがんばりましたね。その一つ一つが,みんなの命と心を守り,そしてそれが世界中の人たちの命と心を守ることにつながったのです。これも,一人一人が心を通わせ,命を輝き合わせた大きな成果です。

できなかったことがある人は,今日から再チャレンジしましょう。一番大切なきまり,約束,それは,「自分がされていやなことは,人にしない,言わない」ことです。みんななら,守れると信じています。そうすると,もっと心が通い合い,もっともっと楽しい利府小学校になります。

さあ,明日から夏休みです。36日間もあります。できることはいっぱいあります。この後の生徒指導担当の先生の話,担任の先生の話をよく聞いて,楽しい夏休みにしましょう。そして826日,元気に会いましょう。

2022年7月12日火曜日

校長室便り「ともに」第5号 おめでとう150才,ありがとう利府小学校

 おめでとう150才,ありがとう利府小学校

715日は利府小学校の開校記念日です-



利府小学校は,1872年(明治5年)715日に開校しました。最初は利府大町にある園城寺を校舎として使い,児童数は108人でした。その後,加瀬小学校,菅谷小学校と一つになり,大町の新しい校舎が建てられました。

1904年(明治37年)に,今の場所に校舎が移り,1942年(昭和17年)には,児童数が1321人(町歴代最多)となりました。

明治~昭和の初めのころの授業の様子です。今と同じところ,違うところを探してみましょう

そのころの校舎です。校庭の西側と東側に2階建ての校舎が建てられていますね。場所はほぼ今の校舎のある場所です。


昭和初めの頃の運動会の様子です。校庭の中(写真左)に,利府小学校のシンボル「くるみの木」が写っています。

1966年(昭和41年),この写真のように鉄筋コンクリートの校舎に建て替えられました。その後児童数が増えたことにともない,利府第二小学校,利府第三小学校,しらかし台小学校の3校が,利府小学校から分かれてできました。そうです,利府町内の学校は利府小学校が始まりなのです。

150年の歴史と伝統のある利府小学校に「150才おめでとう」という気持ちを持ちたいと思います。そして11,623人の卒業生や,学校を支えてくれた地域の方々とくるみの木に,「ありがとう」の気持ちを持ちたいと思います。


この続きは,11月12日(土)の150周年記念式典で・・・。


2022年7月3日日曜日

校長室便り「ともに」第4号 目指したいのは子供も親も幸せになる子育て

 子は親の鏡

   けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる

とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる

不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる

「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる

子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる

親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる

叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう

励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる

広い心で接すれば、キレる子にはならない 

誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ

愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ

認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる

見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる

分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ

親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る

子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ

やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ

守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ

和気あいあいとした家庭で育てば、

子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる

   (『子どもが育つ魔法の言葉』ドロシー・ロー・ノルト、レイチャル・ハリス著 石井千春訳 PHP研究所)


 この詩との最初の出会いは今から20年程前のことでした。私も長女を筆頭に3人の子育てをした父親のひとりですが,この詩を読んだとき,おおいに考えさせられ反省したことを思い出します。それから20年。この詩はいつも私の頭の中にありました。3人の子の親として。そして,子供たちと向き合う教師として。では,この詩のとおりの親でなければいけないのか?そうでなければ親失格?・・・。だったら私は父親失格かもしれません。

 でも,みんな悩んで子育てをしています。完璧な親なんて,どれほどいるでしょう。元千代田区立麹町中学校長の工藤勇一氏は著書「子どもが生きる力をつけるために親ができること」(かんき出版)の中で,この詩を引用しながらこう呼びかけています。

『目指したいのは子供も親も幸せになる子育て』

 この詩の姿を理想に,でも決して焦ったり諦めたりせず,「子供も親も幸せになる子育て」を目指していきましょう。私たちも子供と向き合う大人として,ともに歩んでいきます。

 個人面談721日(木)~)は今年から始める行事です。面談では各学級担任よりお子さんの様子についてお話させていただきますので,よろしくお願いします。この機会に校長への相談などがありましたら,どうぞ遠慮なくご相談ください。校長室でお待ちしております。



 昨年6月,千葉県八街市で小学生の列に飲酒運転のトラックが突っ込み児童5人が死傷するという痛ましい事故がありました。最近もニュース等で1年前のこの事故が再報道されていましたが,そのニュースに触れるたび,胸が絞めつけられ心が痛みます。

 この事故を機に子供の登下校時の安全確保について見直しがなされ,「地域で子供を見守り隊」「安全パトロールボランティア」が発足するなど,地域全体で子供の安全を確保する活動が全国的に活発になりました。学校では子供たちの命と心を守るために,交通安全教室を実施したり,各学級で登下校の安全について折に触れて指導したりしています。

 毎月1日と15日,PTA役員の方々に,小学校の正門前や地区の交差点などで,挨拶運動をしながら交通安全の声がけをしていただいております。また大町地区の方々には,JA前や2号公園そばの横断歩道で安全の見守りをしていただいており,スクールガードリーダーさんには週2回スクールバス転回所に立っていただいています。いつも細やかに見守っていいただいていること,心より感謝申し上げます。私も出張等の無い時は正門前に立ったり,危険な交差点を巡回したりしているのですが,学校前の道路は通学時間の通行規制がかかっているにもかかわらず交通量が増えており,学区内の多くの道路では工事関係の大型車両の通行量が増えているように感じます。また,利府街道を迂回する車や駅へ送迎する車のスピードの出し過ぎも気になるところです。

 一方,学校周りの区画整理事業に係る道路工事や区画工事も始まるようです。今後, 行政の担当部署が保護者・地域・学校に対して説明会を開催し詳細を説明する」,ということを聞いておりますが,その内容によっては具体的な対応が必要になってくると思います。このような状況ですから,さらに学校,保護者,地域が一体となって子供たちの命を守ることが必要であると感じています。

 学校では,夏休みを控え子供たちの心がうきうきしている状況もふまえ,事故や事件に巻き込まれないよう,安全への備えを高める指導を行っていきますが,今なお続く新型コロナウイルス感染症対策と併せ,今後とも子供たちの命と心を守るために,皆様とともに取り組んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。




校長室便り「ともに」第24号 6年生を送る会 ボランティアさん感謝の会

  ともに学ぶ姿                -6年生を送る会  2024.3.5 - お世話になった6年生に,各学年が工夫して感謝の気持ちを伝えました。 各学年の心のこもったメッセージやプレゼントに感激の6年生。ともに学ぶ喜びにあふれたひとコマでした。 6 年生の...