2024年3月12日火曜日

校長室便り「ともに」第24号 6年生を送る会 ボランティアさん感謝の会

 ともに学ぶ姿

               -6年生を送る会 2024.3.5

お世話になった6年生に,各学年が工夫して感謝の気持ちを伝えました。

各学年の心のこもったメッセージやプレゼントに感激の6年生。ともに学ぶ喜びにあふれたひとコマでした。6年生のお返しの合唱にも感動!


社会に開かれた教育課程 

-ボランティアさん感謝の会 2024.2.27

“よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る”という目標を学校と社会が共有し,連携・協働しながら,新しい時代に求められる資質・能力を子供たちに育む「社会に開かれた教育課程」の実現を目指す。

これは,現在の学習指導要領に明記されている,今求められている学校の姿です。利府小学校では『学校は地域に浮かぶ船』の理念のもと「保護者・地域等と連携した開かれた学校づくり」を重点施策に位置付け,感染症対応により縮小せざるを得ない期間もありましたが利府町「コミュニティシップ」活動とも連携し,多くの方々と協働してきました。













        読み聞かせボランティアさん,生け花ボランティアさん,登校見守りボランティアさん,梨の学習ボランティアさん,ミシンボランティアさん・・・。子供たちは,いろいろな「人」や「もの」との出会いの中で豊かに成長してきました。その皆さんへ「感謝の会」で感謝の気持ちを伝えました。


☆今日のキラキラ☆                          

6年生を送る会で,子供たちへのメッセージを職員合唱「cosmos」で伝えました。

♪ 時の流れに生まれたものなら 一人残らず幸せになれるはず

みんな命を燃やすんだ 星のように 蛍のように

         光の声が天高く聞こえる 僕らはひとつ みんなみんな

             光の声が天高く聞こえる 君も星だよ  みんなみんな  ♪


命と心を守る 3月8日(金)のリモート朝会では,こんな話をしました。

 11日,能登半島で大きな地震が起きました。写真のように大きな火災が起き,津波も発生しました。多くの人が犠牲になり,今も避難生活をしている人も多くいます。みんなもブラザーシップ募金でお見舞いの心を伝えましたね。さらにみんなで一日も早い復興を祈りましょう。 

次の写真は,20年前に大地震と津波に襲われたインドネシアという国の写真です。多くの建物が高さ10mを超える津波によって一瞬で流されてしまいました。

このように,世界のいろいろな国で,地震や津波が起きています。自然災害と言います。そして自然災害はいつどこで起きるか分かりません。

みんなの住む宮城県も,13年前の平成23年3月11日,とても大きな地震と津波に襲われました。東日本大震災と言います。東日本大震災ではいろいろなところで大変な被害を受けました。石巻市立大川小学校という学校では,84人の子供たちと先生方が大切な命を落としました。1週間後は卒業式のはずでした。中学校入学を楽しみにしていたのに卒業できずに亡くなった6年生が何人もいたのです。とてもつらく悲しいことです。こんなことは二度とないようにしなければいけません。 
次の写真は,宮城県の石巻市立門脇小学校という小学校の写真です。ここでは,奇跡のようなことが起きました。多くの人の命が助かったのです。大地震の後,門脇小学校には近くの人たちも続々と避難してきました。でも,多くの人がその後どうして良いのか分からなくなっていたそうです。そんな中,門脇小学校の子供たちが避難訓練で練習していたとおり,学校の後ろにある日和山という山に向かって避難を始めます。(これは利府小学校のみんなの避難訓練の様子です。みんなのやっている避難訓練,大切ですね。門脇小学校ではこの道を通って山に上がる訓練をしていたのです)その子供たちの動きにつられて,多くの人が山に向かって避難をしました。そしてその後,恐ろしい津波が学校を襲いました。校舎は津波にのみ込まれ,流されてきた車が燃え上がって火事になり,校庭はがれきで埋め尽くされました。

日和山に避難した子供たちは皆無事でした。そして,子供たちにつれられるように避難した人たちも無事でした。そうです。「自分の命を自分で守る」ことが,自分の命はもちろん,自分以外の多くの人の命を救ったのです。

「自分の命を自分で守ること」。そのために避難訓練をしたり約束を確かめたりして「そなえる」こと。これらはみんなにもできます。みんなで声を出して読んでみましょう。「自分の命は自分で守る」
3月11日(月)の午後,大地震が起きた午後2時46分にサイレンが鳴ります。それに合わせて,震災で犠牲になられた方々の冥福を祈って黙とうを捧げてください。そして,命を大切にすることを約束しましょう。

  ご家庭でも「もしも」に備えて,大きな揺れの時はどうする,どこに逃げる等,ぜひ約束を確認してください。

 

2023年12月21日木曜日

校長室便り「ともに」第23号 命と心をつなぐ

2学期の終業式で子供たちにこんな話をしました。2024年も良い年になりますように…。  

今多くの人を表彰したように,いろいろな活躍が輝いた2学期でした。この終業式の後,担任の先生から通信票が渡されます。校長先生は利府小学校544名全員の通信票を読みましたが,みんなのキラキラ輝く頑張りがあふれていましたよ。挨拶で周りを明るくいい気持ちにした人。廊下の右側を静かに歩くことを頑張った人。自分の目当てをしっかりもって勉強を頑張った人。ドッジボール大会を頑張った人。靴をそろえる,時間を守るなど,当たり前のことを当たり前にする「凡事徹底」を頑張った人。係や給食当番,委員会の仕事,掃除をきちんとやった人。みんなのためにごみを拾ってくれた人。10月の学習発表会は一人一人がキラキラ輝いていましたね。そして,一番大切な約束「自分がされて嫌なことは人にしない言わない」これを守れた人もたくさんいました。素晴らしいですね。明日からの冬休みそして新しい年2024年も「命」と「心」を大切に過ごしましょう。

さて,もう一つ命と心の話をします。今年の夏から学校のまわりで大きな工事が始まっています。利府小学校の前の道路も広くなるそうです。3学期が始まるとその学校を取り巻く地域の工事が再開するので,登下校の際十分気を付けて命を守りましょう。

写真を見てください。春にはお花見をしたり,理科や生活科の学習で観察したりと,たくさんの思い出を積み重ねた利府小の木々です。桜,プラタナス,くるみ。今回その工事のため,そして病気により倒木や落枝の危険があることから,その多くを切らなければならないことになりました。利府小の歴史を刻み,多くの方々の思い出に残っている木々に心から感謝したいと思います。

その桜の木の中で,これからも長い期間元気に成長できるものを館山公園内の桜の木のそばに一時的に移植します。そして学校周りの工事が済んだ後,リニューアルした校庭に,その桜の新しい枝を再移植する予定です。

こうして「命」と「心」をつなぎ,校庭にまた美しい花を咲かせたいと思います。



夢と志を胸に未来へ

                  十符っ子の日 ~感謝と誓いのつどい~  10.28




10月28日(土),「十符っ子の日~感謝と誓いのつどい~」が利府中学校体育館で行われ,5・6年生が参加しました。つどいの中では,6年生の代表児童3人が「町の未来について考える」というプレゼンテーションを,5年生の代表児童が将来の夢「人の心を動かせる演奏家に」を堂々と発表し,会場から大きな拍手をもらいました。

1~4年生は小学校の体育館に集まり,地域や周りの方々に感謝し自分の夢と志について考える学習に取り組み,4年生の3人が自分の夢を発表しました。素晴らしい発表でした。その中から「わたしの夢」という作文を紹介します。


わたしの夢は,カフェのオーナーです。カフェのオーナーとは,かん単に言うとカフェの店長です。どんなことをする職業かと言うと,お客さんにコーヒーをいれたり,料理を作ったり,売り上げを計算したりします。

わたしがなぜカフェのオーナーになりたいかというと二つ理由があります。一つ目は,お父さんがカフェのオーナーだからです。私のお父さんはカフェを経営しています。朝6時には起きて準備をして,夜は11時くらいまで仕事をすることもあります。また,ネット販売もしているので,その売り上げを計算することもしています。大変な仕事だなと思います。でも,楽しそうに,一生懸命に働くお父さんはわたしのあこがれです。この理由が一番大きな理由です。二つ目は小さいころからずっと料理系の仕事がしたかったからです。お父さんは料理が上手で,いつもおいしい料理を家で作ってくれていました。わたしもそんな料理を作りたいと思ったからです。

カフェのオーナーになるためには,いろいろ勉強しなければいけません。例えばお客さんの対応のしかたや品物の出し方,売り上げの計算などです。そのために,まず今がんばりたいことは算数です。お金の計算をするには算数をしっかり勉強しないといけません。また,いろいろな友達とお話をして,たくさんコミュニケーションをとりたいです。

今も,家やお父さんのカフェでコーヒーをいれる練習をしています。もっといろいろなことをお父さんに教えてもらって,これからも一生けんめいがんばりたいです。そして,カフェのオーナーになることができたら,自分のオリジナルコーヒーをいれてみたいです。


☆今日のキラキラ☆                          

本日本校にNHKの取材が入りました。終業式と学級活動(1年生を中心に)の様子が放映される予定です。放送は現時点で流動的ですが,NHK「てれまさ」18:1019:00や,お昼や夜の県内ニュースの中で放映予定だそうです。子供たちのキラキラ輝く様子をご覧ください。 

2023年10月17日火曜日

校長室便り「ともに」第22号 学習発表会 ともに学ぶ ともと学ぶ ともから学ぶ

 

ともに学ぶ ともと学ぶ ともから学ぶ

学習発表会 (第1部明日19日(木):1・3・5年  第2部明後日20日(金):2・4・6年) 

たくさん心を動かしてください。そして頑張りや成長をいっぱいほめて認めてください。


猛暑とインフルエンザ流行の中始まった2学期。熱中症と感染症対策をしながら1~4年生は校外学習5年生は花山野外活動6年生は修学旅行と充実した行事を,そして日々の学習を積み重ねることができました。どの活動の中にも子供たちがキラキラ輝く姿があふれ,あきらめず自分を高めようとする力や認め合い共感する力:非認知能力が高まっていることを感じます。

さあ,明日明後日は学習発表会です。1年生から6年生まで,どの学年も学年の個性が輝き,これまでの学びの足跡が見える発表です。「子供たちの力はやっぱりすごいな,すばらしいな」と,一緒に感動したいと思います。

リハーサル後,子供たち同士が感想を交換し合い,各学年でみんなに紹介し合いました。お互いに認め合い励まし合う。ともに学ぶ姿(協働的に学ぶ姿)の中に,大切な宝が詰まっています。



☆今日のキラキラ☆


月曜日の朝のことです。通学路で具合が悪くなり倒れてしまった年配の方がいたそうです。それを見かけた2年生のMさんと4年生のHさんが,すぐに職員室と校門前の私のところに「先生大変です!」と知らせに来てくれたのです。そのおかげで学校から職員や挨拶運動中のPTA役員さんが現場に駆け付け救急車を呼ぶことができました。すぐに救急搬送することができたためその方は病院に運ばれた後元気になられました。本当によかったです。「子供たちのおかげで大事に至りませんでした。心から感謝申し上げます」とお礼の電話をいただきました。素晴らしいキラキラの姿ですね。

2023年7月18日火曜日

校長室便り「ともに」第21号 1学期間の御理解御協力に感謝いたします。非認知能力を伸ばす(その3)

 

明日は1学期の終業式です。1学期は,子供たちに大きな事故やけがもなく,日常の学習活動,そして運動会や校外学習,たてわり活動等も,感染症対策を緩和しながらほぼ予定とおり実施することができました。子供たちにとっても充実した日々だったと思います。これも保護者の皆様,地域の方々の御理解・御協力のおかげと感謝いたしております。

さて,前号の続きで「非認知能力」を育てるために,私たちが何をすべきか考えていきたいと思います。非認知能力が世界で注目され始めたきっかけは2000年にノーベル経済学賞を受賞したジェームス・ヘックマン(James Heckman)の主張にあります。この主張をきっかけに各国で研究が進み,世界的に非認知能力の育成が重視されるようになりました。

新しい指導要領では,育成すべき資質・能力の三つの柱を以下のように整理していますが,その中の「学びに向かう力 人間性等」が非認知能力に当たります。

お茶の水女子大学では,全国学力・学習状況調査の結果と児童生徒・保護者の意識調査との関係を分析し,その中で非認知能力を向上させるための大切なヒントや,非認知能力を伸ばす具体例を示しています。

〇保護者の日常的な働きかけが子供の非認知能力を向上させる。
 ・子供の良いところをほめるなどして,自信を持たせるようにしている。
 ・子供に努力することの大切さを伝えている。
 ・最後までやり抜くことの大切さを伝えている。
 ・毎日子供に朝食を食べさせている。
 ・地域の行事やボランティア活動に参加するように促している。

また,この研究では,家庭環境と可視化できる学力(認知能力)との関係についても分析し,以下のような家庭は学力が高い傾向があると指摘しています。

・学校の出来事,友達のこと,勉強や成績のこと,将来や進路,地域や社会の出来事やニュース等の会話が多い。

・テレビ,ビデオ,ゲーム,インターネットのルールを決めている。

・自分の考えをしっかりと伝えられるようになることを重視している。そのために,子供の話をよく聞くようにしている。

・地域や社会に貢献するなど,人の役に立つことを重視し,保護者自らがそのような活動に参加している。

  非認知能力を向上させるためのキーワードは,

「会話する」「聞く」「挑戦させる」「ほめる」「認める」「励ます」「自分で決めることを大切にする・増やす・支える」「貢献心」  ということなのですね。

前号までに書いてきたとおり,実はこれらは学校でも家庭でも,これまでもやってきたことなのです。不易(時代が代わっても一貫して変わらないもの)と流行という言葉がありますが,不易であるこれらのことをもう一度,学校と家庭でともに大切にしていきたいと思います。 

明日通信票を配布します。ご覧になる際,先日のお便り「個別面談の流れと令和5年度通信票について(お知らせ)R5.7.11」をもう一度お読みください。また,本校のインスタグラムの中でも日々の学びのあしあとを発信していますので併せてぜひご覧ください。

お子さんの具体的な学びの姿につきましては721日より実施する個人面談でもお伝えしますので,御家庭で1学期にがんばったことや楽しかったこと,成長したことをぜひ話してください。ほめて認めてください。そして,長い休み中の生活のリズムについても話し合い,自己決定したことを根気強くやり抜くことを励まし,2学期につながる「やる気の種」を育てていきましょう。


☆今日のキラキラ☆ 

2年生のAさんと3年生のBさんが,「校長先生,またごみを拾ってきました!」と,それはそれは嬉しそうに,登校時に拾ってくれた袋いっぱいのごみを見せてくれたのです。「ありがとう。2人のおかげで町がきれいになったね。みんなが気持ちよく過ごせるね。」心が温かくなるプレゼントをもらいました。こんな素敵なキラキラに出会えることを幸せに思います。

2023年6月29日木曜日

校長室便り「ともに」第20号 学校は地域に浮かぶ船 非認知能力(その2)



 6月1日(木),山幸建設様よりICT関連教材をご寄付いただきました。社長の小野様は本校の卒業生で,母校の在校生のためにという篤い気持ちでのご寄付です。私たちの学校が地域の方々に支えられていることに,心より角丸四角形: 日本建設新聞社「日刊建設」
6月2日記事より

感謝します。

前号に続き,「非認知能力」について考えていきます。「非認知能力」は日本だけでなく世界中で研究が進み,その重要性が認識されている力です。読み,書き,計算等の教科学習のように点数化して測ることのできるものを「認知的能力」といいますが,それに対し,学びに向かう力や人間性,美しいものを美しいと感じる力など目に見えにくい力を非認知能力と言います。例えば下のような力です。         

〇他者と協調・協働できる力(社会性)

〇自信を持ち,あきらめず自分を高めようとする力(向上心)

〇誰かを幸せにしたい,社会をよりよくしたいと思える力(貢献心)


 これは5年生と6年生が頑張ってくれたプール掃除の様子ですが,「皆が気持ちよく安全に水泳学習ができるようにしよう」と思えること。この貢献心は非認知能力のひとつです。本校で伝統的に取り組んでいる「たてわり活動」。下級生に優しく接したり上級生に憧れたりと異年齢集団の中で他者と協調する力を身に付けていきます。このような社会性も非認知能力のひとつです。

 では認知的能力は向上しなくていいのか?そんなことはありません。非認知能力と認知的能力のどちらか一方に偏るのではなく,両方の力が絡み合うように伸ばしていくことが大切なのです。例えば,5年生の算数「平行四辺形の面積」の学習では,「平行四辺形の面積=底辺×高さ」という公式を丸暗記させて問題に適応させるだけの学習では本当の学力が付きません。もちろんこの学習にはかけ算九九が必要で,平行四辺形の性質についても理解している必要があります。これらは認知的能力です。でも,この学習では,まずは自分で解決法を考え,最後まで問題を解こうと努力し,友達と教え合ったり「なるほど」「やってみよう」と思ったりしながら「なぜそうなるのか」理解することが必要なのです。これらを通して自力で問題が解けるようになるのです。これらはまさしく非認知能力です。非認知能力の支えがなければ主体的に学び続けることが難しくなり,本当の学力を付けることにはならないのです。

 この非認知能力は,学校生活だけでなく生涯にわたって自分を成長させたり,社会の中で豊かな人間関係を構築したり,人生のあらゆる営みの支えとなると言われています。

 それでは,どのようにこの力を伸ばしていくのか。それには多様な経験が大切であると言われています。成功体験も失敗体験も,その両方が大切です。失敗を責めるのではなく,どうしたらよいのか考えたり次の行動を起こすことを励ましたり,最後までやり抜いたことを大いに認めることも大事ですね。本日配布した学校だよりの冒頭「~そんなことないよ~」にあるように,素直に感謝できるようになるような働きかけや,互いを認め合うことができるような働きかけも大切です。学校では,授業や各種活動の中で,そして学校生活全体でこれらを意識して指導にあたっています。

 なんだ,新しくもなんともないじゃないか。と思われた方も多いと思います。そうなんです。私たちが経験してきたこと,やってもらったこと,やってきたことがたくさんあるのです。それでは,家庭ではどんなことに気を付けると非認知能力の向上につながるのでしょう?それは次号で一緒に考えたいと思います。


☆今日のキラキラ☆ 

                         

1年生と6年生が一緒にスポーツテストを行いました。そして5年生は2年生と。

おにいさんおねえさん,ありがとう!いつかはぼくたちわたしたちがいっしょにやってあげるんだ。


2023年6月13日火曜日

校長室便り「ともに」第19号 赤青黄 チームで心を一つに勝利を目指せ

 赤青黄 チームで心を一つに勝利を目指せ

子供たちは,子供たち自身がつくったこのめあてのもと,最後まであきらめずに走り,投げ,力一杯演技し,心を込めて応援しました。そして高学年の皆さんは,係の仕事で運動会を支えてくれました。赤組優勝で運動会は幕を閉じましたが,心を一つに,ひとりひとりが輝く一日になりました。

久しぶりに制限のない中で,多くの方にご来場いただいた運動会。健康管理をはじめ,狭い会場での観覧方法の工夫等,保護者の皆様には多くのご支援とご協力をいただきました。また,PTA役員の皆様はじめ,多くの保護者の皆様に運営や後片付けのお手伝いをしていただきました。心より感謝申し上げます。

「非認知能力」の向上。これは,学びに向かう力や人間性を高めるために必要なものとして,今注目されている力です。

-「非認知能力」とは-         

〇他者と協調・協働できる力(社会性)

〇自信を持ち,あきらめず自分を高めようとする力(向上心)

〇誰かを幸せにしたい,社会をよりよくしたいと思える力(貢献心)

利府小の運動会には,これらが確実に伸びている子どもの姿があふれていました。



3人の団長。利府小学校の最上級生らしい態度で各色をリードしました。


6年生のよさこいソーラン。最上級生らしい迫力のある演技に魅せられました。


ドラマを生んだ6色対抗選抜リレー。選手はもちろん各係の真剣な仕事ぶりも光っていました。


1年生にサチアレ」。初めての運動会で頑張る姿に,会場から大きな声援が贈られました。


子は親の鏡

 

けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
広い心で接すれば、キレる子にはならない 
誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば、
子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる

   (『子どもが育つ魔法の言葉』ドロシー・ロー・ノルト、レイチャル・ハリス著 石井千春訳 PHP研究所)

これは昨年も紹介した詩ですが,何人かの保護者の方に「『子は親の鏡』読みました。とても良かったです。」という感想をいただき,また,4月より新入生の保護者の方をお迎えしましたので,改めて「ともに」考えるきっかけとなればと思い紹介しました。

この詩の「親」を「大人」や「地域」と置き換えてみると,子供たちと関わる全てのひとに共通する理想の姿であるということを痛感します。でも,みんな悩んで子育てをしています。完璧な親なんて,どれほどいるでしょう。元千代田区立麹町中学校長の工藤勇一氏は著書「子どもが生きる力をつけるために親ができること」(かんき出版)の中で,この詩を引用しながらこう呼びかけています。

『目指したいのは子供も親も幸せになる子育て』

この詩の姿を理想に,でも決して焦ったり諦めたりせず,「子供も親も幸せになる子育て」を目指していきましょう。私たちも子供と向き合う大人として,ともに歩んでいきます。


☆今日のキラキラ☆

  運動会では多くの方々にお手伝いをいただきました。テントの撤去,児童椅子の清掃作業,校舎内への誘導…。事前に割り当てるのではなく,その場で,できる方へのお願いとなりましたが,多くの方の善意・「キラキラ」輝く姿に支えられました。心より感謝いたします。


2023年4月19日水曜日

校長室便り「ともに」第18号 明後日は授業参観・懇談会です。

 

       赤子には肌を離すな

       幼児には手を離すな

       子供には目を離すな        

       若者には心を離すな              

                   秩父神社「親の心得」園田稔氏作


 この言葉に出会った時,子供と向き合う教員として,いえそれよりも3人の子育てをした親としての私の胸にささったことを思い出します。小学生はちょうど「子供~(若者)」に当てはまりますよね。しっかりと手を握って育てる幼児期から,時には手を放して自立を支え,そっと見守ることも必要な小学生の時期。しかし手を離すことはあっても,「目を離すな」のとおり,この時期の子供にとっては,親に見てもらうこと,感じてもらうこと,認めてもらうことが必要だ,ということなんですね。

 運動会や学習発表会のような,特別な活躍の場を見ていただくことはもちろん大切ですが,私は普通の(日常の)学びの姿を見ていただくことも同じくらい大切だと思っています。一日の学校生活の中には子供のいろいろな姿があります。「なぜだろう?」と考える姿。「分かった!」と喜ぶ姿。「うーん」と悩む姿。集中する姿,集中できない姿。気付き,喜び,失敗,感動,共鳴,共感,・・・。派手なものもあれば地味なものもあります。仲良しの姿も,言い合いぶつかり合う姿もあります。その全てが大切な「ともに学ぶ姿」だからです。

 明後日の授業参観・懇談会は,久しぶりに人数を制限しませんので(手洗いの励行等の感染対策はお願いしますが),ぜひ多くの方々に参加いただき,「皆がともに学ぶ姿」をご覧いただくとともに,お子さんの頑張りや成長をしっかりと「見て」「感じて」いただき,そして大いにほめ,認めてあげてほしいと思います。懇談会も,決まりきった固い内容を減らし,学校と保護者の皆さんが繋がりを実感できる会にしようと工夫しています。時間も長くかかりませんのでぜひお残りください。また,懇談会後,この機会に校長への相談などがありましたら,どうぞ遠慮なくお寄りください。校長室でお待ちしています。

☆今日のキラキラ☆                          

 昨日今年度初めての避難訓練を行いました。「命」と「心」を守る大切な学習です。子供たちは指示をしっかりと聞き,お・は・し・もの約束を守って避難できていました。初めての1年生もとても立派で,キラキラ輝くがんばりでした。





校長室便り「ともに」第24号 6年生を送る会 ボランティアさん感謝の会

  ともに学ぶ姿                -6年生を送る会  2024.3.5 - お世話になった6年生に,各学年が工夫して感謝の気持ちを伝えました。 各学年の心のこもったメッセージやプレゼントに感激の6年生。ともに学ぶ喜びにあふれたひとコマでした。 6 年生の...