2022年7月3日日曜日

校長室便り「ともに」第4号 目指したいのは子供も親も幸せになる子育て

 子は親の鏡

   けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる

とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる

不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる

「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる

子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる

親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる

叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう

励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる

広い心で接すれば、キレる子にはならない 

誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ

愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ

認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる

見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる

分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ

親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る

子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ

やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ

守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ

和気あいあいとした家庭で育てば、

子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる

   (『子どもが育つ魔法の言葉』ドロシー・ロー・ノルト、レイチャル・ハリス著 石井千春訳 PHP研究所)


 この詩との最初の出会いは今から20年程前のことでした。私も長女を筆頭に3人の子育てをした父親のひとりですが,この詩を読んだとき,おおいに考えさせられ反省したことを思い出します。それから20年。この詩はいつも私の頭の中にありました。3人の子の親として。そして,子供たちと向き合う教師として。では,この詩のとおりの親でなければいけないのか?そうでなければ親失格?・・・。だったら私は父親失格かもしれません。

 でも,みんな悩んで子育てをしています。完璧な親なんて,どれほどいるでしょう。元千代田区立麹町中学校長の工藤勇一氏は著書「子どもが生きる力をつけるために親ができること」(かんき出版)の中で,この詩を引用しながらこう呼びかけています。

『目指したいのは子供も親も幸せになる子育て』

 この詩の姿を理想に,でも決して焦ったり諦めたりせず,「子供も親も幸せになる子育て」を目指していきましょう。私たちも子供と向き合う大人として,ともに歩んでいきます。

 個人面談721日(木)~)は今年から始める行事です。面談では各学級担任よりお子さんの様子についてお話させていただきますので,よろしくお願いします。この機会に校長への相談などがありましたら,どうぞ遠慮なくご相談ください。校長室でお待ちしております。



 昨年6月,千葉県八街市で小学生の列に飲酒運転のトラックが突っ込み児童5人が死傷するという痛ましい事故がありました。最近もニュース等で1年前のこの事故が再報道されていましたが,そのニュースに触れるたび,胸が絞めつけられ心が痛みます。

 この事故を機に子供の登下校時の安全確保について見直しがなされ,「地域で子供を見守り隊」「安全パトロールボランティア」が発足するなど,地域全体で子供の安全を確保する活動が全国的に活発になりました。学校では子供たちの命と心を守るために,交通安全教室を実施したり,各学級で登下校の安全について折に触れて指導したりしています。

 毎月1日と15日,PTA役員の方々に,小学校の正門前や地区の交差点などで,挨拶運動をしながら交通安全の声がけをしていただいております。また大町地区の方々には,JA前や2号公園そばの横断歩道で安全の見守りをしていただいており,スクールガードリーダーさんには週2回スクールバス転回所に立っていただいています。いつも細やかに見守っていいただいていること,心より感謝申し上げます。私も出張等の無い時は正門前に立ったり,危険な交差点を巡回したりしているのですが,学校前の道路は通学時間の通行規制がかかっているにもかかわらず交通量が増えており,学区内の多くの道路では工事関係の大型車両の通行量が増えているように感じます。また,利府街道を迂回する車や駅へ送迎する車のスピードの出し過ぎも気になるところです。

 一方,学校周りの区画整理事業に係る道路工事や区画工事も始まるようです。今後, 行政の担当部署が保護者・地域・学校に対して説明会を開催し詳細を説明する」,ということを聞いておりますが,その内容によっては具体的な対応が必要になってくると思います。このような状況ですから,さらに学校,保護者,地域が一体となって子供たちの命を守ることが必要であると感じています。

 学校では,夏休みを控え子供たちの心がうきうきしている状況もふまえ,事故や事件に巻き込まれないよう,安全への備えを高める指導を行っていきますが,今なお続く新型コロナウイルス感染症対策と併せ,今後とも子供たちの命と心を守るために,皆様とともに取り組んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。




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