2023年3月23日木曜日

校長室便り「ともに」第16号 令和4年度最終号 1年間ありがとうございました。

 

17日の卒業式。御来賓や保護者の皆様,職員に見守られながら,91人の6年生は感動に包まれながらキラキラと輝いて未来へ巣立っていきました。

この1年を振り返ると,新型コロナウイルス感染症のため机を離し,グループ学習を控え,給食は前を向いて食べました。運動会や学習発表会は人数制限をするなど,様々な制限の中で行いました。委員会活動やクラブ活動、マーチング等の特別活動,スポーツ少年団や習い事も,いろいろな事が制限されました。

しかし,今日修了証書を持ち帰った利府小の子供たちは多くのことを我慢しながらも,考え,工夫し,挑戦し,大切な自分の命と心を守りながら,家族を守り,利府小学校のみんなを守り,日本中,いえ世界中の人々の命と心を守りながら,成長してきたのです。ともに学び,ともに生きた子供たちの頑張りをいっぱい褒め,認めてあげてください。

今日の修了式では,子供たちにこんな話をしました。                                           

「利府小学校の子供たちの挨拶は気持ちがいいですね。元気をもらっています。」また,地域の人から誉められました。嬉しいですね。利府小学校には挨拶名人がたくさんいますね。周りの人を幸せにする挨拶,素晴らしいですね。もう一つ紹介します。「地球にやさしいことをしたい」と,頑張っている人がいます。1年生の  さんと2年生の  さんです。2人は,その場に立ってください。2人は,学校の周りや歩道橋,地域に落ちているごみを,自分たちで考えて拾っているんです。みんなのためになることを自分からやってくれているんですね。素晴らしいことです。2人に拍手をしましょう。 

さて,みんなも一年間を振り返ってみましょう。この後渡される修了証書と通知票「わたしのあゆみ」。校長先生は,利府小学校532人全員の「わたしのあゆみ」を読みました。「国語の本読みを頑張る姿がクラスのお手本でした。」「毎日元気に外で縄跳びに取り組み体を鍛えていました。」「優しく声をかけるなど友達を大切にしていました。」「自分がされていやなことは人にしない,言わないように生活しました。」など,みんなの,ひとりひとりの頑張りがあふれていました。みんなは新型コロナウイルス感染症のためいろいろなことを我慢しながら,勉強や運動,いろいろな活動を,工夫し,挑戦し,頑張ってきましたね。大切な命と心を守りながら,努力を重ねましたね。

この後,1年生と5年生の代表の人が作文を発表しますが,それぞれの頑張りとすてきな目標が,いっぱいあふれています。とても楽しみです。さあ,明日からは春休みです。担当の先生や担任の先生から「春休みの過ごし方」についてお話がありますが,その約束を守り,春休み中も「命」と「心」を守って生活しましょう。コロナに負けずに今日を迎えたみんなです。みんなならできます。4月10日の始業式に,みんなと笑顔で会えることを楽しみにしています。


♪♪♪校長室のつぶやき(ツイート)♪♪♪

今日の修了式はリモートで行いましたが,新年度はどこかの時期から体育館に全校児童が集まって集会活動ができるようになりそうです(そう願っています)。そうなると体育館に全校児童が集まるのは3年以上ぶり,ということになります・・・。新しい生活様式での新しい学年の始まり。気持ちを新たに,さらに楽しくひとりひとりがキラキラと輝く利府小学校にしていきたいです。・・・ともに・・・。 1年間ありがとうございました。 校長 蛯名博人   




2023年3月9日木曜日

校長室便り「ともに」第15号 ともに学ぶ姿 リモート6年生を送る会,国際理解教育,3.11命と心を守る

 

ともに学ぶ姿 -オンライン6年生を送る会 2023.3.7

お世話になった6年生に,各学年が工夫して感謝の気持ちを伝えました。各学年の心のこもったメッセージやプレゼントに感激の6年生。ともに学ぶ喜びにあふれたひとコマでした。6年生のお返しの動画にも感動!「ああ,6年生とお別れなんだね」思わずつぶやいた子の目には涙が…。


 卒業を前にして,6年生社会科の「世界の国々」の単元で授業をさせてもらいました。私は国際理解教育の導入とチェコ共和国を中心にヨーロッパの国々について授業をし,その後 エジプト,インドネシア,カザフスタンの方に来ていただき,それぞれの国について教えていただきました。


 写真はその授業の様子です。インドネシアのジャンケン,エジプトのスフィンクスの秘密,カザフスタンの民族衣装・・・。文化や歴史,衣・食・住,学校の様子やその国の特徴など,楽しくかつ深く学ぶことができました。卒業生の学ぶ姿勢もとても素晴らしく意欲的で,講師の先生方も感激していました。


単元学習のまとめとして,32日に元JICA海外協力隊員(スリランカ派遣:日本語指導員)の方に来ていただき,国際協力について学びました。子供たちからはとても素晴らしい感想が寄せられました。その中の一部を紹介します。

日本の国際協力,海外協力隊のことについてたくさん学べました。日本はそれほど困っている国ではないけど,世界には発展途上国や生活に困っている国がたくさんあることがよくわかりました。今後は,世界のためにできることに取り組んでいきたいと思いました。

 とても大切なことに気付きましたね。世界について知ることは世界中の人を知ること,そしてそれは,自分やすぐ隣の人に関心をもち,理解し合うことにもつながるんだね。


命と心を守る 今日(3月10日(金))の朝会では,こんな話をしました。

2月の初め,トルコとシリアという国で大きな地震がありました。写真のように高いビルが倒れたり,多くの人が犠牲になったりと,たいへんな被害が出ました。ニュースなどで見た人もいるでしょう。次の写真は,20年前に大地震と津波に襲われたインドネシアという国の写真です。この写真の場所には多くの建物があったのですが,高さ10mを超える津波によって一瞬で流されてしまいました。

このように,世界のいろいろな国で,地震や津波が起きています。自然災害と言います。そして自然災害はいつどこで起きるか分かりません。

みんなの住む宮城県も,12年前の平成23年3月11日,とても大きな地震と津波に襲われました。東日本大震災と言います。東日本大震災ではいろいろなところで大変な被害を受けました。最近テレビで動画が流れたり,ドラマになったりしていますので,見た人もいるのではないでしょうか。石巻市立大川小学校という学校では,84人の子供たちと先生方が大切な命を落としました。1週間後は卒業式のはずでした。中学校入学を楽しみにしていたのに卒業できずに亡くなった6年生が何人もいたのです。とてもつらく悲しいことです。こんなことは二度とないようにしなければいけません。自然災害で犠牲になった方々に黙とうを捧げましょう。黙とう。

次の写真は,宮城県の石巻市立門脇小学校という小学校の写真です。ここでは,奇跡のようなことが起きました。多くの人の命が助かったのです。

大地震の後,門脇小学校には近くの人たちも続々と避難してきました。でも,多くの人がその後どうして良いのか分からなくなっていたそうです。そんな中,門脇小学校の子供たちが避難訓練で練習していたとおり,学校の後ろにある日和山という山に向かって避難を始めます。(これは利府小学校のみんなの避難訓練の様子です。みんなのやっている避難訓練,大切ですね。門脇小学校ではこの道を通って山に上がる訓練をしていたのです)

その子供たちの動きにつられて,多くの人が山に向かって避難をしました。そしてその後,恐ろしい津波が学校を襲いました。校舎は津波にのみ込まれ,流されてきた車が燃え上がって火事になり,校庭はがれきで埋め尽くされました。

日和山に避難した子供たちは皆無事でした。そして,子供たちにつれられるように避難した人たちも無事でした。そうです。「自分の命を自分で守る」ことが,自分の命はもちろん,自分以外の多くの人の命を救ったのです。

「自分の命を自分で守ること」。そのために避難訓練をしたり約束を確かめたりして「そなえる」こと。これらはみんなにもできます。みんなで声を出して読んでみましょう。「自分の命は自分で守る」

 明日の午後,大地震が起きた午後2時46分にサイレンが鳴ります。それに合わせて,震災で犠牲になられた方々の冥福を祈って黙とうを捧げてください。そして,命を大切にすることを約束しましょう。

 

校長室便り「ともに」第24号 6年生を送る会 ボランティアさん感謝の会

  ともに学ぶ姿                -6年生を送る会  2024.3.5 - お世話になった6年生に,各学年が工夫して感謝の気持ちを伝えました。 各学年の心のこもったメッセージやプレゼントに感激の6年生。ともに学ぶ喜びにあふれたひとコマでした。 6 年生の...