ともに学ぶ姿 -オンライン6年生を送る会 2023.3.7-
単元学習のまとめとして,3月2日に元JICA海外協力隊員(スリランカ派遣:日本語指導員)の方に来ていただき,国際協力について学びました。子供たちからはとても素晴らしい感想が寄せられました。その中の一部を紹介します。
日本の国際協力,海外協力隊のことについてたくさん学べました。日本はそれほど困っている国ではないけど,世界には発展途上国や生活に困っている国がたくさんあることがよくわかりました。今後は,世界のためにできることに取り組んでいきたいと思いました。
とても大切なことに気付きましたね。世界について知ることは世界中の人を知ること,そしてそれは,自分やすぐ隣の人に関心をもち,理解し合うことにもつながるんだね。
命と心を守る 今日(3月10日(金))の朝会では,こんな話をしました。
2月の初め,トルコとシリアという国で大きな地震がありました。写真のように高いビルが倒れたり,多くの人が犠牲になったりと,たいへんな被害が出ました。ニュースなどで見た人もいるでしょう。次の写真は,20年前に大地震と津波に襲われたインドネシアという国の写真です。この写真の場所には多くの建物があったのですが,高さ10mを超える津波によって一瞬で流されてしまいました。
このように,世界のいろいろな国で,地震や津波が起きています。自然災害と言います。そして自然災害はいつどこで起きるか分かりません。
みんなの住む宮城県も,12年前の平成23年3月11日,とても大きな地震と津波に襲われました。東日本大震災と言います。東日本大震災ではいろいろなところで大変な被害を受けました。最近テレビで動画が流れたり,ドラマになったりしていますので,見た人もいるのではないでしょうか。石巻市立大川小学校という学校では,84人の子供たちと先生方が大切な命を落としました。1週間後は卒業式のはずでした。中学校入学を楽しみにしていたのに卒業できずに亡くなった6年生が何人もいたのです。とてもつらく悲しいことです。こんなことは二度とないようにしなければいけません。自然災害で犠牲になった方々に黙とうを捧げましょう。黙とう。
次の写真は,宮城県の石巻市立門脇小学校という小学校の写真です。ここでは,奇跡のようなことが起きました。多くの人の命が助かったのです。
大地震の後,門脇小学校には近くの人たちも続々と避難してきました。でも,多くの人がその後どうして良いのか分からなくなっていたそうです。そんな中,門脇小学校の子供たちが避難訓練で練習していたとおり,学校の後ろにある日和山という山に向かって避難を始めます。(これは利府小学校のみんなの避難訓練の様子です。みんなのやっている避難訓練,大切ですね。門脇小学校ではこの道を通って山に上がる訓練をしていたのです)
その子供たちの動きにつられて,多くの人が山に向かって避難をしました。そしてその後,恐ろしい津波が学校を襲いました。校舎は津波にのみ込まれ,流されてきた車が燃え上がって火事になり,校庭はがれきで埋め尽くされました。
日和山に避難した子供たちは皆無事でした。そして,子供たちにつれられるように避難した人たちも無事でした。そうです。「自分の命を自分で守る」ことが,自分の命はもちろん,自分以外の多くの人の命を救ったのです。
「自分の命を自分で守ること」。そのために避難訓練をしたり約束を確かめたりして「そなえる」こと。これらはみんなにもできます。みんなで声を出して読んでみましょう。「自分の命は自分で守る」
明日の午後,大地震が起きた午後2時46分にサイレンが鳴ります。それに合わせて,震災で犠牲になられた方々の冥福を祈って黙とうを捧げてください。そして,命を大切にすることを約束しましょう。
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