2023年6月29日木曜日

校長室便り「ともに」第20号 学校は地域に浮かぶ船 非認知能力(その2)



 6月1日(木),山幸建設様よりICT関連教材をご寄付いただきました。社長の小野様は本校の卒業生で,母校の在校生のためにという篤い気持ちでのご寄付です。私たちの学校が地域の方々に支えられていることに,心より角丸四角形: 日本建設新聞社「日刊建設」
6月2日記事より

感謝します。

前号に続き,「非認知能力」について考えていきます。「非認知能力」は日本だけでなく世界中で研究が進み,その重要性が認識されている力です。読み,書き,計算等の教科学習のように点数化して測ることのできるものを「認知的能力」といいますが,それに対し,学びに向かう力や人間性,美しいものを美しいと感じる力など目に見えにくい力を非認知能力と言います。例えば下のような力です。         

〇他者と協調・協働できる力(社会性)

〇自信を持ち,あきらめず自分を高めようとする力(向上心)

〇誰かを幸せにしたい,社会をよりよくしたいと思える力(貢献心)


 これは5年生と6年生が頑張ってくれたプール掃除の様子ですが,「皆が気持ちよく安全に水泳学習ができるようにしよう」と思えること。この貢献心は非認知能力のひとつです。本校で伝統的に取り組んでいる「たてわり活動」。下級生に優しく接したり上級生に憧れたりと異年齢集団の中で他者と協調する力を身に付けていきます。このような社会性も非認知能力のひとつです。

 では認知的能力は向上しなくていいのか?そんなことはありません。非認知能力と認知的能力のどちらか一方に偏るのではなく,両方の力が絡み合うように伸ばしていくことが大切なのです。例えば,5年生の算数「平行四辺形の面積」の学習では,「平行四辺形の面積=底辺×高さ」という公式を丸暗記させて問題に適応させるだけの学習では本当の学力が付きません。もちろんこの学習にはかけ算九九が必要で,平行四辺形の性質についても理解している必要があります。これらは認知的能力です。でも,この学習では,まずは自分で解決法を考え,最後まで問題を解こうと努力し,友達と教え合ったり「なるほど」「やってみよう」と思ったりしながら「なぜそうなるのか」理解することが必要なのです。これらを通して自力で問題が解けるようになるのです。これらはまさしく非認知能力です。非認知能力の支えがなければ主体的に学び続けることが難しくなり,本当の学力を付けることにはならないのです。

 この非認知能力は,学校生活だけでなく生涯にわたって自分を成長させたり,社会の中で豊かな人間関係を構築したり,人生のあらゆる営みの支えとなると言われています。

 それでは,どのようにこの力を伸ばしていくのか。それには多様な経験が大切であると言われています。成功体験も失敗体験も,その両方が大切です。失敗を責めるのではなく,どうしたらよいのか考えたり次の行動を起こすことを励ましたり,最後までやり抜いたことを大いに認めることも大事ですね。本日配布した学校だよりの冒頭「~そんなことないよ~」にあるように,素直に感謝できるようになるような働きかけや,互いを認め合うことができるような働きかけも大切です。学校では,授業や各種活動の中で,そして学校生活全体でこれらを意識して指導にあたっています。

 なんだ,新しくもなんともないじゃないか。と思われた方も多いと思います。そうなんです。私たちが経験してきたこと,やってもらったこと,やってきたことがたくさんあるのです。それでは,家庭ではどんなことに気を付けると非認知能力の向上につながるのでしょう?それは次号で一緒に考えたいと思います。


☆今日のキラキラ☆ 

                         

1年生と6年生が一緒にスポーツテストを行いました。そして5年生は2年生と。

おにいさんおねえさん,ありがとう!いつかはぼくたちわたしたちがいっしょにやってあげるんだ。


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